平成最後の日曜劇場のドラマ「集団左遷」(TBS 2019年春)。
主演は福山雅治さん、原作者は江波戸哲夫さんで銀行を舞台とした下剋上ドラマです。
ドラマの銀行名は三友銀行というのですが、モデル銀行があるのか気になりますよね!
また、福山雅治さん演じる片岡など人物のモデルも!
今回は集団左遷のモデルについて、銀行や人物(片岡や藤田、横山など)について調べてみました!
集団左遷のモデル銀行は三井住友銀行やみずほ銀行という噂が出ていますがその真相に迫ります!
集団左遷のモデル銀行について(三友銀行)
まずは集団左遷のモデルの銀行についてみていきます。
集団左遷のモデルに関する前情報(原作について)
まず前情報として集団左遷の原作について簡単にご紹介します。
集団左遷は江波戸哲夫さんの小説「集団左遷」(1993年)と「銀行支店長」(1992年)を合わせた作品です。
小説「集団左遷」は滝川晃司(ドラマでは神木隆之介さん)が主人公の不動産会社「太陽不動産」を舞台とし、リストラに反旗する社員たちの奮闘を描いた作品で、
小説「銀行支店長」は片岡史郎(ドラマでは福山雅治さん)が主人公の銀行支店長が三友銀行(飯田橋支店)の再建にむけ奮闘する作品です。
つまり、ドラマ「集団左遷」はエピソードは小説「集団左遷」、主人公は小説「銀行支店長」をもとにした作品ということになります。
原作において三友銀行のモデルがどこかという話はされていません。
そして原作者の江波戸哲夫さんは三井銀行というかつて存在した銀行で働いていたこともあります。
このことを踏まえ、集団左遷の銀行のモデルについてご紹介していきます。
集団左遷のモデル銀行は三井住友銀行なの?
それではここから集団左遷のモデル銀行についてです。
まず、銀行名からすると三井住友銀行が連想されますね。
ドラマ「集団左遷」で片岡(福山雅治)が銀行支店長を務めることになった銀行は「三友銀行(みつともぎんこう)」という銀行名です。
正確には三友銀行蒲田支店という蒲田にある支店銀行です。
劇中の三友銀行という銀行は、大手メガバンクという設定ですが、
実際にある日本の銀行と言えば以下の3大メガバンクが有名です。
その3大メガバンクとは、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行です。
この中で、銀行名が似ているのは三井住友銀行ですね。
しかし!
片岡と三友銀行が出てくる原作「銀行支店長」が出版されたのは1992年。
三井住友銀行ができたのは2001年なのです!
つまり、原作が出版されたとき三井住友銀行という銀行は存在しないのです!
ただ、三井住友銀行という銀行名の銀行は存在しないのですが、
三井住友銀行の前身となる銀行があります。
その三井住友銀行の前身の銀行は住友銀行と言います。
三井住友銀行はこの住友銀行とさくら銀行が2001年に合併してできた銀行なのです。
ちなみに、原作者の江波戸哲夫さんは三井銀行という銀行で勤務していたのですが、
この三井銀行は1990年に太陽神戸銀行と合併し銀行名を太陽神戸三井銀行とし、
1992年に銀行名をさくら銀行に改称したのです。
その後2002年に住友銀行と合併し三井住友銀行になりました。
ただ、原作が出版されたのは1992年ですので、当時はちょうど三井銀行がさくら銀行になる頃です。
ということで、名前からすると、三井住友銀行あらため住友銀行が三友銀行のモデルとイメージできます。
では、名前だけでなく銀行の歴史などを含めて、
住友銀行が三友銀行のモデルなのかみていきます。
三友銀行のモデルは住友銀行?みずほ銀行?
銀行の歴史から、三友銀行のモデルについてみていきます。
どうやら、ドラマの三友銀行の歴史を見ると、三友銀行のモデルは住友銀行ではないようなのです…!
そのドラマの三友銀行の歴史は以下の通りです。
■三友銀行の歴史(ドラマの設定)
三友銀行の歴史を詳しく見ると、
まず1873年に友沢興一という人物が日本で初の銀行 「第一友業銀行(のちの昭和友業銀行)」を設立したとあります。
この友沢興一のモデルは次の1万円札の肖像になる渋沢栄一で、
第一友業銀行のモデルは渋沢栄一がつくった第一国立銀行(のちの第一勧業銀行)であることが考えられます。
その後、1968年に「昭和友業銀行(元第一友業銀行」、「三田山麓銀行」、「第一興業銀行」が合併し、商号を「三友銀行」にしたとあります。
この昭和友業銀行(元第一友業銀行)のモデルは先ほども記載したように第一勧業銀行(元第一国立銀行)で、
三田山麓銀行のモデルは富士銀行、
第一興業銀行のモデルは日本興業銀行であることが考えられます。
そしてこの三つ銀行ののモデルである第一勧業、銀行富士銀行、日本興業銀行が合併し現在あるのがみずほ銀行なのです!
(正確には、2002年の合併時にできたのはみずほ銀行とみずほコーポレート銀行で、
2013年に両銀行が合併し現在のみずほ銀行となっています。)
おそらく物凄くわかりづらいと思います…
簡単に言うと、
ドラマの三友銀行の前身となる3つの銀行のモデルをたどると、 現在のみずほ銀行に繋がる=三友銀行のモデルはみずほ銀行 |
ということです!
三友銀行以外にも様々な銀行名が出てきましたので、
集団左遷に出てくる銀行のモデルを以下にまとめます。
■集団左遷の銀行のモデルまとめ ・三友銀行のモデル:みずほ銀行 ・第一友業銀行のモデル;第一国立銀行 ・昭和友業銀行(元第一友業銀行)のモデル:第一勧業銀行(元第一国立銀行) ・三田山麓銀行のモデル:富士銀行 ・第一興業銀行のモデル:日本興業銀行
【ドラマの歴史】 昭和友業銀行、三田山麓銀行、第一興業銀行の3つの銀行が合併し三友銀行になった。 【現実の歴史】 3つの銀行のモデルである第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行が合併し みずほ銀行とみずほコーポレート銀行が誕生し、その後合併し現在のみずほ銀行になった
|
ちなみに、福山雅治さん演じる片岡が勤務するのは三友銀行の蒲田支店という設定ですが、
みずほ銀行にも蒲田支店があります!
また、三友銀行 蒲田支店のロケ地は城南信用金庫 蒲田支店で行っています。
目撃情報やその他のロケ地については以下の記事をご覧ください。
➡集団左遷の銀行のロケ地!撮影場所は蒲田の城南信用金庫!多摩川でも!
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集団左遷のモデル・人物
次に集団左遷の人物のモデルについてみていきます。
集団左遷の片岡のモデル
福山雅治さん演じる演じる主人公の片岡洋のモデルは不明です。
ただ、銀行のモデルや原作の設定から考えることが可能です。
まず、三友銀行のモデルと考えられるのはみずほ銀行なので、
ドラマで言えばみずほ銀行蒲田支店の支店長と言えますね。
原作では、片岡が勤務するのは蒲田ではなく飯田橋支店なので、
みずほ銀行飯田橋支店の支店長とも言えます。
この考え方でいくと、香川照之さん演じる真山のモデルも各支店の支店長といえます。
まぁ以上の考え方は安易すぎますね。
原作者の江波戸哲夫さんは元銀行員ですので、
もしかすると原作者自身がモデルなのかもしれません。
集団左遷の藤田(頭取)のモデル
市村正親さん演じる三友銀行の頭取・藤田のモデルは、
三友銀行のモデルから考えるとみずほ銀行の頭取だと考えれます。
現在のみずほ銀行の頭取は藤原弘治さんという方です。
藤原弘治さんは早稲田大学出身で、大学卒業後に第一勧業銀行に入行しました。
この第一勧業銀行はドラマでは昭和友業銀行とされています。
ただ、ドラマの藤田は大昭和銀行出身とあり(昭和友業銀行を含む3つの銀行が合併し三友銀行ができた後に合併吸収した銀行)、
みずほ銀行の現頭取である藤原弘治さんとは出身が異なります。
つまり、厳密なモデルはいないのかもしれません。
ちなみに、三友銀行が合併吸収した大昭和銀行のモデルですが、
モデルとされる銀行は1920年~1940年に存在した昭和銀行であると考えられます。
この昭和銀行はみずほ銀行の前身の一つである富士銀行の前身となる銀行です。
ドラマ上とは少し歴史が異なりますね。
ドラマでは3つの銀行が合併した後に大昭和銀行が合併吸収されています。
集団左遷のモデルまとめ
以上、集団左遷の銀行のモデルや人物のモデルについてご紹介してきましたが、
以下にそのモデルとまとめます。
■集団左遷の銀行のモデルまとめ
・三友銀行のモデル:みずほ銀行
・第一友業銀行のモデル;第一国立銀行
・昭和友業銀行(元第一友業銀行)のモデル:第一勧業銀行(元第一国立銀行)
・三田山麓銀行のモデル:富士銀行
・第一興業銀行のモデル:日本興業銀行
・大昭和銀行のモデル:昭和銀行
【ドラマの歴史】昭和友業銀行、三田山麓銀行、第一興業銀行の3つの銀行が合併し三友銀行になった。
【現実の歴史】3つの銀行のモデルである第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行が合併しみずほ銀行とみずほコーポレート銀行が誕生し、その後合併し現在のみずほ銀行になった
■集団左遷の人物のモデルまとめ ・片岡のモデル:不明。原作者の江波戸哲夫さんか。もしくは銀行蒲田支店の支店長/飯田橋支店の支店長 ・藤田(頭取)のモデル:みずほ銀行の頭取・藤原弘治さんか。 |
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以下の記事では銀行のロケ地や、
原作やドラマの最終回結末などについてご紹介していきます。
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